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知る 白川郷のむかし話

かっぱのつぐない

更新日:2012年11月12日
かっぱのつぐない その1

そのむかし、小白川のある家で、かわいい赤んぼうが、ちょっとのすきにかっぱにさらわれました。かっぱは、その赤んぼうを、川向いの川原の岩の上であやしていました。

それを見つけた母親は、「赤んぼうをかえしてー、赤んぼうをかえしてー」と、声を限りにさけび続けました。しかし、かっぱはだまって赤んぼうをかかえたまま、水中に姿をけしてしまいました。

赤んぼうをもとめて泣きさけぶ母親の悲しい声は、次の日も次の日も続きました。けれども何の返事もありませんでした。

やがて、母親は、なんとかかっぱをとらえ、思いっきりこらしめてやろうと考えました。かっぱは、きゅうりが大好物だということを思いついた母親は、川原の近くの畑にきゅうりを作って待ちかまえました。

思った通り、かっぱは、そのきゅうりを食べにひょこひょこやってきました。母親は、かっぱの頭の皿がかわき始めるのを待って、「それっ」とばかりにすばやくとびかかりました。皿の水のことも忘れ、夢中できゅうりを食べていたかっぱば、まんまととらえられてしまいました。

かっぱのつぐない その2

母親は、さっそくそのかっぱを家の中へ引っぱりこみ、柱にしばりつけました。そして、「今こそ、赤んぼうのうらみ、思いっきりはらしてやるぞ」と、いろりのそばにあった薪(まき)をふり上げました。

ところが、運わるく、その薪の先についていた水のしずくが、かっぱの頭の皿の中にとびこみました。するとどうでしょう。今まで、しょんぼりしばられていたかっぱは、見る見るうちに力をぶり返し、綱をたち切って、あっという間に川へ逃げ去って行きました。

さて、こんなことがあってから、赤んぼうの家の水屋に、いつの間にか、たくさんの川魚が運びこまれるようになりました。そうした日が何日も続いたある日、母親は前に取り逃がしたかっぱが、せっせと川魚を水屋にほうりこんでいるのを見つけました。

かっぱのつぐない その3

真剣になって赤んぼうをさらったつぐないをしているのだと思うと、かっぱに対する今までのにくしみもだんだんとうすらいできました。

かっぱの後ろをこっそりついていった母親は、川岸に立って、

「もう川魚はいらんよ。そのかわり、絶対に子どもをさらったりしんなよ。それに、川で子どもがおぼれたりせんよう守ってくれよ」

と、大きな声でよびかけました。

それからというもの、子どもがさらわれるということもなくなり、子どもが川でおぼれ死ぬということもなくなりました。

このできごとがあってから、かっぱが魚を運びこんだ水屋を、川の守り水屋として、今も大切にしています。

おわり

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