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[ゆい・こうりゃく]

結・合力

最終更新日:2012年8月30日

田植え祭り
 ▲ 写真は昔なつかしい田植えを再現する観光協会主催の「田植え祭り」。この田植えの作業も「結」によって扶け合って行われていました。

白川郷の集落での生活は、昔から個々の家の助け合いと協力によって営まれ、維持・存続が図られてきました。集落が山間部に位置し、とりわけ冬季には雪に閉ざされ、各集落が孤立を余儀なくされる厳しい自然条件に置かれた白川村のような山村にあっては、家が単独で生活を維持するのは大変困難であるからです。そのため、年間を通したさまざまな暮らしの場面で共同や互助が必要とされ、白川村ならでは相互扶助の関係が築かれてきました。

なかでも公共的な出役(労働)義務とは別に、家々の私的な関係において行われる代表的な共同労働が「結(ユイ)」「合力(コウリャク)」と呼ばれ、各家の生活維持や生産支援のために大切な役割をはたしてきました。

まず「合力」ですが、これは家普請時や冠婚葬祭時、あるいは災害時などに集落の慣習として自発的に労働力を提供するもので、反対給付(おかえし)を条件としない労働奉仕です。本家・分家間、親類間が主でありますが、付き合いの深い近隣がこれに加わります。反対給付の義務がないといっても、相手に同様の事態が生じたときは、当然のこととして合力を行います。いわゆる「お互いさま」です。ときには、金銭や物の提供も行われることもあります。

これに対し「結」は原則として、提供された労働に等量の労働をもって返すのを建て前とする労働交換です。「結」によっておこなわれるのは、田植えや稲の刈り取り、養蚕、材木の伐採などで、生産活動に関連した仕事の場合が多くなっています。しかし、白川村における「結」による互助労働の特筆すべき事例は、なんといっても合掌造り住居の建設と維持、なかでも石場カチ(礎石を打つ作業)と茅葺き屋根の葺き替え。これは数多くの人手を必要とする大変な作業であり、家の行事であるばかりか、集落の行事でもある、共同労働のなかでも最大のものです。

合掌造り葺き替え
 ▲ 合掌造り家屋の屋根の葺き替え

特に、白川郷ではこの葺き替えを村をあげて組織的に行っています。

「結」があればこそ、合掌造り集落も存在することができたといっても過言ではないでしょう。そして、この「結」による共同作業によって、葺き替えは村の生活の知恵を伝える貴重な場、機会ともなっています。「結」は、人々が力を合わせ扶け合うことの大切さ、共同体の維持・運営に欠かせない「つながり」や「絆」を確かめ合うことのできる心のよりどころともなっているのです。

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