最終更新日:2021年01月26日
伝統建築工匠の技

2020年12月17日、日本の「伝統建築工匠の技」が世界無形文化遺産登録されました。白川郷の合掌造りを守り繋いできた「茅葺」「茅採取」の二つの伝統技術を含んでの世界遺産登録です。白川郷ではこれら伝統技術を近世期から現代まで継承してきました。白川郷荻町合掌集落に加え、そこに暮らす人々が繋いできた屋根葺きやその材料を確保する茅刈りの技術が世界に認められたことは大変喜ばしいことです。

このコーナーでは今回の世界遺産登録を記念し合掌造りを受け継いできた白川村の伝統技術をご紹介します。動画コンテンツは新しい動画が完成次第随時更新していきますのでチェックいただければと思います。

文化庁報道発表資料「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」ユネスコ無形文化遺産登録

文化庁による報道発表資料(PDF 3.2MB)

白川村の伝統技術PR動画コーナー

世界の茅葺き職人と白川村民による屋根葺き動画from「国際茅葺き会議2019日本大会」

2019年5月「国際茅葺き会議2019日本大会」が白川村をメイン会場に開催されました。世界6カ国(イギリス・オランダ・ドイツ・デンマーク・スェーデン・南アフリカ)から茅葺き職人ら130人が来日、日本の茅葺き職人60人、国内関係者250人総勢400人あまりの人々が「茅葺きの未来」について語り合い、世界レベルの共通言語として「結」=「YUI」による共助の仕組みの普遍的価値を共有しました。国際会議当日、世界の茅葺き職人と白川村民が一緒に実施した屋根葺きの記録動画をご紹介します。

白川村の茅刈り動画from「われらが紡ぐ白川郷かややねプロジェクト2020」

2015年世界遺産20周年記念事業を皮切りに以後6年間実施してきた「秋のかやかりイベント」2016年からは(公財)日本ナショナルトラストの支援を受け「われらが紡ぐ白川郷かややねプロジェクト」として全国から茅刈人材を公募して村外参加者、村民協働作業で実施してきました。2020年はコロナ感染対策として村民のみの開催となってしまいましたが村民で紡ぐかやかりの技術をご覧いただければと思います。

屋根葺き技術写真

白川村に今も伝わる「結」の屋根葺き。白川村の屋根葺き技術は「結」の屋根葺きの現場で若い世代へとつながれてきました。いままで撮影された白川村の屋根葺き風景写真をお届けします。

※各写真はクリックで拡大表示できます。
ネソ採り1の画像
ネソ採り1
ネソ採り2の画像
ネネソ採り2
ネソ採り3の画像
ネネソ採り3
ネソ採り4の画像
ネネソ採り4

ネソ練り1の画像
ネソ練り1
ネソ練り2の画像
ネソ練り2
ネソカケ1の画像
ネソカケ1
ネソカケ2の画像
ネソカケ2

ネソカケ3の画像
ネソカケ3
ネソカケ4の画像
ネソカケ4
ハコマキ遠景の画像
ハコマキ遠景
ハコマキ近景の画像
ハコマキ近景

屋根葺き1の画像
屋根葺き1
屋根葺き2の画像
屋根葺き2
屋根葺き3の画像
屋根葺き3
結1の画像
結1

結2の画像
結2
結3の画像
結3
結4の画像
結4
結5の画像
結5

結6の画像
結6
結7の画像
結7
結8の画像
結8
結9の画像
結9

結10の画像
結10
結11の画像
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結12の画像
結12
結13の画像
結13

結14の画像
結14
結15の画像
結15
結16の画像
結16
結17の画像
結17

結18の画像
結18
長瀬家屋根葺き替えの画像
長瀬家屋根葺き替え
棟茅の画像
棟茅

屋根葺き技術写真について

このコーナーの高解像度画像をご希望の方は白川村教育委員会事務局までご連絡ください。また、画像の使用にあたっては「白川郷写真貸出について」を尊守のうえご使用ください。

 

 馬狩谷ヲブラ越茅場について

  茅場面積:2.2ha
 ここは白川村が茅の自給率を高めるために平成29年、平成30年に新しく造成したススキの茅場で約3,000束の茅を刈り取ることができます。村内には現在160棟あまりの合掌造り(茅葺き)の建物があり、年間2万束の茅を必要としています。もともと白川村の合掌造りはカリヤス(コガヤ)で葺くことが主流でしたが、現在はススキ(オオガヤ)で葺き替えが行われています。白山麓の山岳村である白川村では貴重な平地は農耕地に使われるため、山奥の傾斜地を利用して茅場としていました。昔から茅場は個人で維持し、春の屋根葺きにそれぞれの茅場で刈り取った茅を提供し合って合掌造りの大きな茅葺き屋根を守ってきました。

 

※現地に設置している説明案内版は令和3年度岐阜県清流の国ぎふ推進補助金を受けて整備したものです。

登録記念書籍販売「結~次世代につなぐ、白川郷・茅葺き屋根の文化と技術~」の特別記念販売

登録記念書籍
伝統建築工匠の技
 プレゼント記念はがき

世界に向けて白川村の茅葺き技術を発信する目的で作成した伝統技術照会書籍です。白川村の「結」の仕組み、茅葺きの工程別解説、関わる人々の思いなどを詰め込んだ一冊です。

今回は世界遺産登録記念価格として期間限定2021年3月31日まで、通常1,000円のところ半額の500円でご提供させていただきます。

お買い求めは白川村教育委員会事務局(05769-5-2180)までお問合せください。期間中書籍を購入された方には記念ハガキをプレゼントします。