どぶろくの由来 かつて白川郷は、平家の落人のかくれやと言われ、古くから外との交渉の少ない土地柄であったため、村人の心をいやすものは酒以外にはなく、粟・稗の雑穀類で地酒をつくっていました。年代は明らかではありませんが相当古くから「どぶろく」が祭礼に用いられていたと思われています。
明治元年、会計宮布達による濁酒免許(100石につき金20両の税金)。明治4年免許制度(許可料金5両)が施行されましたが、神社祭礼用については、慣習により無税で濁酒をつくっていたと記録されています。 昭和23年に酒税法が改正され、神社の「どぶろく」にも、酒税が課税されることになりました。税金はアルコール度数13度未満の物に対し1キロリットルあたり98,600円を基準にして、度数が1度増すごとに8,220円ずつ加算した額が課税されます。昭和37年より酒税法が一部改正され製造限度量が7キロリットル(38石8斗8升)になりました。 「どぶろくづくり」は、古くより受け継がれた独特の技法をもって、雪にうもれた一月下旬に、神社酒蔵で造りこまれます。どぶろくは祭礼用として独特に許可されたもので、境内からの持ち出しはできません。
どぶろく祭りの館
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
家屋の雪囲いを済ませ、降雪で外の作業ができなくなると、集落の人々が家に寄り集まり、囲炉裏を囲みながら、酒を飲み、語らい、三味線を弾き、唄い、踊る民謡が幾百年も続きました。 この歴史とともに育まれてきた民謡は、祖先が残してくれた貴重な財産であり、今日も保存会によって受け継がれている。 白川民謡は、「こだいじん(※)」「白川おけさ」「しょっしょ節」「白川わじま」が代表的で、単調な中にもそれぞれ歌詞や曲に特異な哀切感ある郷土芸能です。どぶろく祭り等の祭礼はもちろんのこと、建前や屋根葺替、結婚披露宴などの酒宴で、披露され祝い親しまれています。 昭和12年に、各集落に民謡保存会が結成された。普通囃子手(はやして)8人(三味線2人、太鼓1人、尺八2人、四つ竹1人、歌い手2人)と踊り子9人(手踊り4人、笠踊り5人)とされている。唄は各保存会共通であるが、踊りは異なっている。 ※「こだいじん」は岐阜県の無形文化財に指定されており、題名の由来は、『子大事』つまり子供大事が転訛したものとされている。
獅子舞は、舞い手が4人入って8本足となり、百足獅子と呼ばれるものである。剣や刀などを持った少年が獅子と闘い退治する内容もあり、全国各地の獅子舞の中でも特異な形態と言われている。練習を重ね、秋の「どぶろく祭り」に全種目が演じられる。 ※白川村の獅子舞は岐阜県の無形文化財に指定されている。
|