白川村について 白川村の紹介
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村の状況

最終更新日:2015年4月1日

村の自然環境

村は、東経136°54′23″、北緯36°16′18″の岐阜県北西部に位置し、急峻な山々に囲まれた農山村です。村の面積356.64km2(岐阜県の約3%)のうち95.7%を山林が占めており、その豊かな森林を活かした白山国立公園、天生県立自然公園などがあります。また、飛騨地域の中でも、村は山ひだが険しい地域となっており、その急斜面地の間を縫うように庄川が流れ、その流域に集落が形成されています。また、村は日本有数の豪雪地帯であり、かつて秘境と言われてきたのは、これが冬季に周辺との交流を遮断したからです。夏は涼しく過ごしやすい反面、冬は一面の雪に覆われるというのが、気候の特徴であり、この気候をうまく利用して生活してきたのが、わたしたちの祖先です。今後は、この雪とどのように関わり親しんでいくかが課題です。

村の植生は、温帯の中の白山山系植物区に属しています。白山のほぼ2,400m以上の地帯は高山地帯になっており、ハイマツ林が自生しています。そして1,600m以上の亜高山帯にはダケカンバ林があり、山地帯(約400m以上1,600m以下)にはブナ林が自生しています。このような植物によって、村の山林風景は構成されています。また、集落の中にも、様々な植物を目にすることができます。その中でも、目をひくのは、わたしたちの生活と密接に結びついているトチノキの大樹です。そのほかにも、白い花を咲かせるタムシバなど、春には木々の花が一斉に開花し、その姿は、村に美しい彩りをもたらします。そして、この多様な植生が、動物の豊かな生息環境を作り出しています。しかし、人間の手による様々な自然環境の変化が、動物相や植物相に大きな影響を与えており、今後は、わたしたちの生活と多様な生物の生息との調和を考え、その環境を保全していくことが重要です。

村の社会環境

村は境界を、岐阜県の3か村、富山と石川県の6か村、あわせて9か村の地方自治体に接しています。村はまさに県境の村であり、村に囲まれた村であるといえます。そして、ここに立地していたからこそ、村は、合掌造りや「結」の精神、どぶろく祭りを始めとする伝統行事、有形及び無形の文化財など、今では国際的にも注目される様々な文化を守り育んでくることができたといえます。現在は、21世紀に向けて、周辺地域が変革していく中で、村もその変化に対応すべく、あらゆる整備を進めています。生活基盤の整備と拡充を始めとして、公共施設の充実、人材育成のための研修事業の実施など、その内容はたき多岐に渡ります。

しかし、このような近代化、都市化の勢いは、一部で祖先の知恵や心でつくられたわたしたちの村の社会を危機にさらしています。このままでは、村民の結びつきが希薄になり、地域の共同社会が破壊されかねません。その結果、伝承されるべき文化が消滅し、美しい村の風景が荒廃するなど、白川郷らしい姿が失われていくことも心配されます。村に根付いた白川びとの知恵や心を継承し、充実させながら、新しい村の共同社会を構築していく必要があります。1960 年代のダム建設により大幅に人口が増加しましたが、平成2年の国勢調査以降、その数は1,800人台後半から1,900人台前半にほぼ定着してきました。しかし、近年、国内動向に反して、人口はやや増加傾向にあります。これは、高速道路などの建設工事にたずさ携わる一時的な転入者が含まれていることに原因があると考えられます。そして、2000年(平成12年)の国勢調査の結果、村の人口は2,151人で、人口増加率(13.6%)が県内第1位の数値になりました。しかし、現実には、計画期間中に各種建設工事が終了し、村の人口は大幅に減少することが予測されます。21世紀、人々の暮らしや村の姿は一層多様化していくと思われます。それに対応する施策を充実していくためにも、現状の人口を維持していく必要があります。

村の経済環境

村の産業構造を大きく変化させたのは、昭和26年に始まるダムや発電所の建設と平成7年の白川郷合掌造り集落の世界遺産登録です。電源開発による発電所の建設は、成出発電所を始めとして、御母衣第二発電所建設まで、10年以上に渡って進められました。そしてこの間の転出入人口は数千人に上ります。また、世界遺産への登録は、年間60万人前後であった観光客数を140万人に増加させました。これに伴い、観光関連の施設整備が急速に進められ、村の産業構造や経済の仕組みを大きく変化させました。しかし、この第三次産業の発展は、必ずしも通年就労の場の確保にはつながっていません。安定した収入の確保、若者の村内定着を図るためには、地域資源を活用した地場産業の振興により、年間就労の場を確保していくことが重要な課題になっています。

村は、山間地であるため耕地が狭く、農業の発展が難しい土地柄です。また、林業についても、村の面積の95.7%を占める森林があるものの、その過半数を国有林が占めており、産業としての構築が困難です。以上のような条件に加えて、更に4か月間も雪に閉ざされる地域であることから、第一次産業全般の生産条件は極めて厳しい状況下にあります。そして、近年では、労働力の高齢化などが拍車をかけ、構造の衰弱が極めて早い速度で進行しています。しかし、耕地や森林は、村の美しい風景を構成する重要なものであり、第一次産業の衰退は、村の風景の荒廃につながるものです。

第二次産業は、村の主力産業として、建設業や生コン・砕石業が位置づけられており、村内経済の活性化に大きく影響しています。建設事業の拡大により伸長したこれらの産業は、冬季でも降雪に対応しながら事業を進められることになり、通年就労の場の確保に貢献しています。このように、今後、高速道路などの大規模な建設工事の終了や、国内的な公共事業の抑制により、その展望は非常に厳しいと予測されます。

第三次産業は、観光産業の発展が村内経済に潤いを与えています。しかし、反面において、その急速な発展が村の自然や社会環境にマイナスの影響を与え始めているところもあります。観光産業を除く地域小売店の経営が、村民の消費行動の多様化、広域化などに伴い、厳しい状況に置かれています。わたしたちの快適な生活環境を得るためにも、観光産業の適正な姿をもさく模索すると共に、村内産業の調和ある姿を追求していく必要があります。

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