財団の成り立ち

一般財団法人世界遺産白川郷合掌造り保存財団について紹介いたします。

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設立の概要

名 称 一般財団法人世界遺産白川郷合掌造り保存財団
主たる事務所 岐阜県大野郡白川村大字荻町2495番地の3
法人設立の年月日 平成9年3月6日
目的等 ※定款抜粋 この法人は、白川村荻町伝統的建造物群保存地区保存条例(昭和51年白川村条例第15号)に基づき、世界遺産に登録された白川村荻町伝統的建造物群保存地区(以下「世界遺産集落」という)とそれらをとりまく地域の環境を保全するとともに、住民の生活環境を向上させることにより、世界遺産集落の価値を永く後世に継承し、もってわが国の文化の向上と白川村の振 興発展に寄与することを目的とする。
【事業内容】
  • 世界遺産集落の保存のための調査、研究、指導、援助及び普及に関する事業
  • 世界遺産集落をとりまく地域の環境を保全するための調査、研究、指導、援助及び普及に関する事業
  • 世界遺産集落に関する保護思想及び知識の向上に関する事業
  • 世界遺産集落とその周辺地域の振興発展を促進する事業
  • 白川村の公共施設等の指定管理受託に関する事業
  • 文化財建造物の修理のための設計監理受託事業
  • その他この法人の目的を達成するために必要な事業

設立の経緯

1971(昭和46)年 荻町集落の自然環境を守る会の発足
1975(昭和50)年 重要伝統的建造物群保存地区に選定

基本財産額

平成25年4月1日現在 302,361,000円

電子公告

一般財団法人世界遺産白川郷合掌造り保存財団は、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成18年6月2日法律第48号)(平成20年12月1日施行)に基づき登記を完了したので、法律第331条第3項(電子公告)に従い公告する。

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電子公告について

名 称 一般財団法人世界遺産白川郷合掌造り保存財団
主たる事務所 岐阜県大野郡白川村大字荻町2495番地の3
理事長(代表理事) 板谷孝明(平成27年6月19日就任)
主たる事務所の連絡先 05769-6-3111
登記番号 会社法人等番号 2000-05-009752
公告アドレス http://shirakawa-go.org/zaidan/
登記完了日 平成25年4月1日

貸借対照表について

一般財団法人及び一般財団法人に関する法律第128条に従い、貸借対照表を公告する。

せせらぎ公園駐車場利用実績について


世界遺産について

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。

世界遺産は、1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約(正式には『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』)の中で定義されています。2016年12月現在、世界遺産は1052件(文化遺産814件、自然遺産203件、複合遺産35件)、条約締約国は191カ国です。(公益社団法人日本ユネスコ協会連盟ウェブサイトより

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白川郷の世界遺産について

1995年12月、ドイツ・ベルリンで開催されたユネスコの第19回世界遺産委員会で日本から推薦されていた「白川郷・五箇山の合掌造り集落」が、世界遺産として登録することが決まりました。

国内では、姫路城、白神山地などに次いで6件目の世界遺産で、保存に取り組んできた長年の努力が世界的にも認められたもので、人類共有の遺産として保護、保存されていくこととなります。

合掌造りとは?

「合掌造り」とは、木材を梁(はり)の上に手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された、勾配の急な茅葺きの屋根を特徴とする住居です。

こうした建物はほかの地方にも見られますが、白川では「切妻合掌造り」といわれ、屋根の両端が本を開いて立てたように三角形になっているのが特徴で積雪が多く雪質が重いという白川の自然条件に適合した構造に造られています。

また、建物は南北に面して建てられおり、これは白川の風向きを考慮し、風の抵抗を最小限にするとともに、屋根に当たる日照量を調節して夏涼しく、冬は保温されるようになっています。

合掌造り図

事業内容について

一般財団法人世界遺産白川郷合掌造り保存財団では、世界遺産集落の保存および、これをとりまく地域の環境を保全するための調査、研究、指導、援助及び普及などの他、せせらぎ公園駐車場の管理受託事業などさまざまな活動を行っています。

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修理事業

現代の社会の中で合掌造りを守り受け継いでいくには、多くのお金がかかります。昔はみんなが合掌造りを持っていたので茅は個々の家で刈り取り、貯え、屋根の葺替えの際は貯えた茅の出し合いや労力の出し合い「結」で葺き替えていました。

しかし、時が経ち、都会の生活様式が白川村にも伝わってくるにつれ合掌造りを持つ家が少なくなり、「結」が無くなってきました。茅を貯える家が少なくなり、茅に「値」がつくようになりました。屋根葺き替えやメンテナンスは業者に頼む家が多くなり、合掌造りを維持する事にお金が掛かるようになってきたのです。

当財団では合掌所有者に係る負担を少しでも軽くしようとメンテナンスに係る費用に助成を行い合掌造りを守り受け継いでいくお手伝いをしています。

棟茅葺替え

合掌造りの棟部分の横置きの茅の事を「棟茅」と言います。この部分は両面の屋根が合わさる部分で水が垂直にあたり一番腐りやすい部分なので、毎年春先に置き換えます。

棟茅葺替え
差茅

冬になると合掌造りの屋根にはたくさんの雪が積もります。この雪が地面に落ちる時、屋根の茅も一緒に引き抜いて落としてしまい、屋根に窪みができてしまったり、部分的に腐ってしまいます。この痛んだ部分に補修用の茅を差す作業を 「差し茅」といいます。

差茅
伝建物修理費助成

伝統的建造物に選定されている建造物には国・県・村の補助事業により助成措置がされていますが、そうであっても合掌造りの場負担が過大であるため、観光業に従事していない非営業者に対してその一部を助成しています。

トタン屋根葺替え助成

世界遺産集落内には合掌家屋の他にもカラートタンで葺かれた屋根の家屋もたくさん建っています。このトタン屋根の色彩に対し茅屋根の色に合わせたトタンを使用してもらい集落内の景観を維持する事を目的に葺替え費用の何割かを助成しています。

修景事業

合掌造りを守り受け継いでいく事と共に大切な事が、「合掌集落の景観」を維持していくことです。白川村荻町では「荻町の自然環境を守る会」という住民主体の保存団体を中心に景観条例を定め、景観の向上に協力をお願いしています。例えばトタンの壁を板壁に、サッシの建具を木製建具にお願いするといった具合にです。その際に余分に係る費用を財団で助成しています。

修景協力費助成金

集落内の景観向上のためにトタン壁を板壁、サッシ建具を木製建具など伝統的工法を使用した場合に係る 経費の一部を助成しています。

施工前
▲ 施工前
施工後
▲ 施工後
ビニールシート指定色奨励事業

生活関連のあるいは工事など、さまざまな行為に使用される青色のビニールシ ートを景観阻害を和らげるよう、目立ちにくい茶色のシートを奨励するために割高分の助成をしています。

オダレ助成

オダレとは昔から白川村で使われてきた茅(ススキ)で編みこまれた簾状の雪囲いのことです。現在のように、輸入物の簾やトタン等の流入資材の普及する以前はこのオダレが雪対策を担ってきました。しかし、これら安価な新規資材の流入によりオダレ自体は当然のことオダレを作る技術までも消失しようとしています。また、白川村の降雪期間は6ヶ月と非常に長期にわたるため1年の半分は大半の建造物が雪囲いに覆われていることになり遺産地区の景観に与える影響は大変大きく、伝統技術の保存、歴史的景観保全の観点からこのオダレに対する経費の助成を行っています。

地域活性化事業

自治保存会活動費助成(荻町の自然環境を守る会)

昭和の30年以降、近代化の兆しと共に白川村に過疎化の荒波が押し寄せてきました。多くの村民が村外に出、集落が集団で離村するという事態に直面し、昭和28年には264棟を数えた合掌造りは、同42年には154棟に激減しました。そんな中、過疎化の波をどうにかくいとめようと合掌造りを「守る」事を決意したのが荻町住民の人々です。

白川村荻町集落は昭和46年に伝統的建造物群保存地区に選定されました。腹を決めてからの28年間、荻町合掌集落は荻町の住民保存団体「荻町の自然環境を守る会」を中心として守られてきました。毎月一度に開かれる「守る会」で、その月に出てきた現状変更申請を審議し皆で荻町の景観について親身に考え、守ってきました。秋には守る会主催でいっせい茅刈り講習会なども行い茅場の育成 などにも力を注いでいます。

このような住民全員の努力は過疎化の波をくい止めました。保存活動を始めてからの28年間、人口はほぼ横ばいで段々と若者が村に戻ってくるようになりました。平成7年12月には世界文化遺産にも登録され、日本を代表する「村」になったのです。

この「荻町の自然環境を守る会」を援助しようと当財団では年間活動費の助成を行っています。このような遺産を守り受け継ぐには住民主体の活動がものをいうのです。

自治保存会育成事業

実際に荻町の住民の方々に他地域を現地視察してもらうことで、保存施策、観光等様々な分野の全国的な動きを感じてもらい自分の地域の活動につなげてもらうことを目的に視察の企画事業を行なっています。

自治保存会育成事業

調査普及事業

地域づくりのための調査・研究

今後の地域づくりのための調査・研究を行っています。

1997(平成9)年度 荻町振興計画の策定
1999(平成11)年度 景観評価に関する調査・研究
2000(平成12)年度 住環境に関する調査・研究
2001(平成13)年度 観光客の受入対策の調査・検討及び実施プランの策定
荻町新住宅地づくり基本計画
2002(平成14)年度 環境物件の調査及び復旧・整備計画の策定
遊歩ガイド(マナーマップ)の作成
2004(平成16)年度 白川郷マナー啓発ビデオ「ようこそ合掌造り集落に」作成
水田復旧事業(耕作放棄地の復旧)

現在、遺産地区内の水田総面積11.9ha(451筆)の内2.6ha(110筆)22%の水田が耕作放棄地となっています。

放棄地が増加している要因は人手不足、高齢化、耕作意欲の欠如等の人的要因と湿田、農機が入らない等の立地的要因が挙げらます。耕作放棄地は放棄地そのものの与える景観的影響は当然ですが、その周囲の水田にも悪影響をおぼす連鎖的な農地の荒廃化を促しています。事業の目的はこの悪循環を解消するための緊急対策として直接当財団において耕作放棄地の復旧を行うことで農地の荒廃化に歯止めをかけ、地区住民に水田の重要性を深く認識してもらい、農村景観の保全と観光農業振興から地域業振興、地域産業の創出へ寄与することを目的としています。

平成16年度から当財団は、農地所有者と土地無償賃貸契約を結び直接維持管理を行い水田の復旧を図っています。

水田復旧事業

収穫された米は基金協力者へのお礼や、学校給食、福祉施設への寄贈に利用しています。また、これを商品化して遺産地区で収穫された米のブランド化を目指して販売し、将来は財団で収穫した米だけでなく、遺産地区で収穫された米も対象にして地産地消の販売形態を確立していきたいと考えています。

しんがいゆい米
▲ 平成21年度には「しんがいゆい米」として商標登録

受託事業

せせらぎ公園小呂駐車場 (利用時間:午前8時~午後5時)

財団が受託運営をしている村営駐車場です。世界遺産荻町集落の庄川を挟んだ対岸にあり、集落内へは「であい橋(全長107m)」を渡って入ることができます。駐車料金は普通車1,000円、大型車3,000円ですが、そのうち普通車200円、大型車1,000円は世界遺産集落保存協力金として合掌基金に組入れられます。

寺尾駐車場 (混雑が予想される日のみ営業)

財団が受託運営をしている村営駐車場です。世界遺産荻町集落の庄川を挟んだ対岸にあり、混雑、渋滞を緩和することを目的に運営されます。

総合案内であいの館 (利用時間:午前8時~午後5時)

せせらぎ公園小呂駐車場内に付随した案内所及び公衆トイレを合わせた施設です。同じく財団が受託管理をしており、財団事務所もここの2階にあります。案内所は、白川郷観光協会が運営を行い、観光案内全般から宿泊予約まで幅広い情報を提供しています(午前9時~午後4時)。

財団・協会職員総出で毎夕清掃される公衆トイレは村内でも随一の快適さ。ヒノキの香り漂う空間は高級割烹かと見紛うばかり。あなたの気分もリフレッシュ。白川郷にてぜひとも訪れてみたい新名所のひとつです。ただ、誰も見ていないからといってゴミをどんどん置いてゆくのは勘弁してください。※ゴミは必ずお持ち帰りを!

総合案内であいの館
▲ 総合案内であいの館
白川村役場 白川郷荻町集落の自然環境を守る会